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自宅から仕事場へは
自転車で15分ほど。 徒歩圏内といってもいい距離である。 根っからの無精者ゆえか わざわざ遠くへ 何かを探しにいったり 遊びにいったりすることは滅多にない。 ほとんど近所で賄う。 だから引っ越すと 真っ先に 近所の良さそうな米屋を探し、 おいしい店を探す。 とくにお好み焼き屋は必須である。 いつだったか 博多から大阪に出てきていた女の子に 梅田でおいしい お好み焼き屋さんを知りませんか、と聞かれたが、 ぜんぜん知らん、と答えた。 鮨屋や洋食屋ならともかく、 お好み焼きは 絶対に近所で食べるもんである。 わざわざ梅田まで出かけて食べるなんて これはもう大阪人の名折れである。 なので、 いまの自宅に引っ越してから 何軒のお好み焼き屋に入ったことか。 10軒以上は優に行ってると思う。 片っ端から入って食べ、 まあまあの店に通いながら、 もっとおいしい店を探す。 そんなで数年前に ようやく、ここや、という店を見つけた。 いまの家はまだ8年ほどだが 仕事場はもう20年以上になるから それはもう 近所のおいしいところは しっかり押さえていて、 洋食でも中華でも蕎麦でもカレーでも たいてい近所で おいしいものをいただくことができる。 嬉しいのは どの店も 料理を作ってくれる人の顔が ちゃんと見えることである。 だから あんまり外食という気がしない。 腕のいいお抱え料理人が たくさんたくさんいるという感じである。 それもみんな徒歩圏内に。 おいしいものが みんな近所にある暮らし。 それはほんとうに しあわせなことで、 僕にとっては 人生の必須条件なんである。
週末の土曜日は
ゆみの仕事がひと山越えたので、 久しぶりに映画を観る。 なんばTOHOシネマズで 「ニューイヤーズ・イブ」。 へばったからだには こういう軽いのがいい。 軽いけど なかなか洒落てて、面白かった。 デ・ニーロとか ボンジョヴィとか ハル・ベリーとか キャストも豪華で。 映画のあとは 行きつけの「ぶんちゃ」で 熱燗とビールと飲みながら おでんやら一夜干しやら、いろいろつまむ。 次の日曜日は ゆみは仕事する予定だったのだが 月曜からで間に合うからと休むことにし、 家で昼間から酒を飲みながらだらだらと。 ここんとこ 僕の週末はたいてい、 こんなふうにだらだらなのだが ゆみとふたりでだらだらというのは ずいぶん久しぶりのことで、 そんなふうに だらだらやぐうたらの日々がないと どうにも息と体力が続かない。 ふたりがだらだらしているうちに 息子が起きてきて何か食べて 知らない間に外へ出ていったかと思うと 2時間後に電話をかけてきて 「ふたりとも酒飲んでるよな」と。 何事かと聞くと テレビを買ったので もし飲んでなかったら なんばまで車で来てほしいとのこと。 飲んでないわけないやろと言うと わかった、と言って1時間後に帰ってきた。 聞けば 発売時間ギリギリに馬券を買いに行き、 それが何と運良く的中したらしい。 配当は510円。 馬連の1点買いで 1万円注ぎ込んだら5万円になったという。 そんな金は残したらあかんやろ。 そやから、 その足で電気屋へ行ってテレビを買ってん、と息子。 それでも残ったからと 日本橋でラムちゃんのフィギュアまで買ってくる始末。 良いか悪いかは別として、 その発想はしっかり親譲りである。 勝ったぶん、おまけと言って いつも家に入れてくれる金に 1万円を上乗せして渡してくれた。 その上乗せ分で 今週エステに行くわ、とゆみ。 だらだらと昼間から酒を飲む親にして 競馬で1万円一点買いする息子あり。 備えも蓄えもなく、 競馬で当たった金でテレビとエステと来れば、 これはもうプチ極道一家と呼ばれても不思議ではない。 うしろ指を指すなら指せ、であるが、 生きてるうちが花なので、 酒も飲まず競馬もやらない人生よりは 楽しめる術が多いほうがいいやん、と いつものように 開き直ってしまう僕なのである。
めったに
携帯電話からメールはしないのだが 理由あって おとといの11日は 11時11分に松村にメールを入れる。 時間まで決めた ちょいとワケありのメールである。 相変わらず ゆみの多忙が続いているのだが えべっさんは やはり行かないわけにいかず、 夜の10時過ぎに 強烈な西風の中、 ちゃりで今宮戎神社へ向かう。 寒気のせいか、時間のせいか、 人出はそれほどでもなく 例年のルーティンを守って ゆみが笹を選び 縁起物を付けてくれる女の子を僕が選ぶ。 縁起物の予算は例年通り8000円。 ところが僕が選んだ売り場(?)には もう2種類の縁起物しか残っておらず、 どうしようかと迷っていると そのふたつにお札を加えて 3000円のところを1500円でいいと言う。 それならと1500円払い、 そのあと もうひとり、また別の女の子を選び、 そこで6500円分の縁起物を付けてもらう。 そんなわけで 今年は ふたりの福娘のコラボというか、 ダブル福娘による 前代未聞の縁起物付けになった。 1.11だからシングルやろ、という気もするし、 いやいやダブルやから2倍の福や、と 欲張ったせこい思いもはたらくし、 どっちに転ぶかかは まったくもって分からないのだが 自宅へ戻った僕とゆみは こいつは春から縁起がダブル!と 楽観的に考えることにして、 日本酒で乾杯し ぐびぐび飲んだのであった。 ダブルで8杯ほどずつ。
約1ヶ月放置しているうちに、
いつのまにか年が明けてしまった。 年末はぎりぎりまで慌ただしく、 僕はそこまでの忙しさだったのだが、 ゆみのほうはそうはいかず。 年が明けても 山ほど引きずった仕事を 3日からこなし、 この連休も休みどころか 10件以上の電話取材が入っていて。 そんなわけで いつも以上に お正月気分からはほど遠く、 それでも 今年はおでんをパスしたために 少しは時間と気持ちにゆとりがあり。 高校ラグビー三昧し、 けっこう小説を読む時間も作れた。 新年早々、 ちょっと辛い出来事があり、 かなりショックなことがあり、 そうかと思えば かなりめでたいニュースもあり、 楽しみなこともあり。 なんだか動きが速そうな 変化がけっこうありそうな出足である。 今日の昼間に観ていた高校サッカーも 試合開始1分に四日市がゴールし、 このまま逃げ切るかと思えた 後半のロスタイムの時間帯に 市立船橋が同点ゴールを決め、 延長後半に決勝点をもぎ取るという 決勝では珍しい劇的な試合内容だった。 今年は そういうドラマティックな年になるのだろうか。 まあ誰にも予想できないことではあるのだが、 去年のような悲しいドラマは無しであってほしい。 できることなら 欲を言わせてもらえば 嬉しいことだけ、楽しいことだけ 起こるような年になってもらいたいものであるが、 はてさて、どうなりますやら。 とりあえず、からだだけは元気で、 何とか1年乗り切れたら、と思っている。 皆さんもご無事で!
DVDで映画を観ることはめったにない。
映画館へ行くか たまたまCATVでやってるのを観るかで。 で、昨夜は息子がたまたま ツタヤでDVDを借りてきていて、 1本100円だからというので 適当に選んだらしいのだが それならと 僕も適当にセットして観た映画が ものすごく良い映画で。 「縞模様のパジャマの少年」。 そのタイトルから分かる通り、 40年代のドイツを舞台とした映画である。 ナチスを題材にした映画は いくつもいくつもあって、 僕もかなり観てはいるのだが、 この映画は ナチスの将校の 妻と子供の目線が主旋律となっていて、 家族は収容所のことも ホロコーストのことも知らない、 そういう事実はナチスの家族にさえ 巧妙に隠されていたという設定の映画で。 しかも僕は知らなかったのだが、 (これは史実らしい) 当時、ドイツ軍人によって 収容所の模様を知らせる映画が作られていて、 それはカフェやガーデニングも楽しめる すごくハッピーな場所なんですよという 嘘で飾ったニュース映画となっているんである。 そういう隠ぺい作戦が この映画のハイライトを支えていて。 とにかく 軍人の家族の心模様の描き方が心憎く、 普通、ナチスに感情移入はできないのだが 軍のホロコーストをまったく知らなかった 妻や子供たちが 徐々に事実を知っていく その心理変化の描写がものすごく細かく描かれている。 とりわけ 主人公となる8歳のふたりの少年、 ひとりはナチスの将校の息子、 もうひとりはユダヤの時計職人の息子なのだが、 このふたりの表情と演技が絶品で。 観ながら トム・ウェイツの 「innocence when you`re dream」 という大好きな曲を思い出してしまった。 あまりに素晴らしい映画だったので 別チャートの 裏話や本編カット映像まで観てしまった。 誰かに映画をすすめることはないのだが この作品はぜひ観てほしい。 おそらく娘が観たら 20回は泣いてしまうに違いない。 出色である。
というわけで。
宣言した通り、観てきた。 何がって、 ジェニファー・ローレンスの映画である。 ネットで調べてみたら 東京で10月末から 「ウィンターズ・ボーン」という映画を上映していて、 それがTOHOなんちゃらという映画館だったので なら大阪の難波でもやってるだろうと思ったら、 なんと関西地区で1館しかやってなく、 しかも一日に一回しか上映していないんである。 世間で注目されている女優の主演映画なのに。 どういうことであるか。 まあでもどうしても観たかったので 前から行きたかった 新地の洋食屋さんでお昼を食べてから 大阪駅の北側に最近できた 「大阪ステーションシティシネマ」なる映画館へ行く。 伊勢丹のちょうど東側に位置していて、 12のスクリーンを持つシネコンである。 ほんとに ここんところ行く映画館というのは 9割方シネコンで 最初の頃は嫌な感じでいっぱいだったのだが、 大阪市内でシネコン以外の映画館は もう数えるほどになっているのが現状で。 シネコンだから映画館に行くのは嫌だ、 隣でポップコーンの匂いがするのが嫌だ、 おばはんが先に犯人の名を叫ぶから嫌だ、 入場券を買うのが勿体ないから嫌だ、などと そうぶちぶち言う人間のほうがもっと嫌なので 映画館でありさえすれば僕は いつでもどこでも行くんである。 さて映画は ミズーリ州のどこか独特のコミュニティを舞台とした あきれるほど陰鬱で暗い作品で、 そういう映画はべつに嫌いではないのであるが、 脚本がちょっと首を傾げる映画で、 ちょっとくらい救いの光を当ててもいいのに、と思いつつ、 しかししかし ジェニファー・ローレンスは素晴らしく、 ちょっと頬がふっくらしてたけれど、 10代とはとても思えない素晴らしい演技で、 ふたたび あの目の表情にころんとやられてしまった。 メリル・ストリープの再来などと呼ばれているらしいのだが、 それはちょっと違うだろうと思う。 他の女優と比べる必要もなく、 やはり彼女は別格なんである。 少なくとも僕にとっては。
ここんところ
珍しくちょっと多忙で。 先週は 某超有名旅館グループの仕事で、 北陸の和倉温泉へ行って 3軒の旅館を取材し、 その原稿を3日間で仕上げた。 いつもはたいてい 余力を80%くらい残しての ぐうたら仕事であるのだが、 さすがに先週は まるっきり時間がないこともあり、 いつもより読める字で しっかりメモを取り、 帰りのサンダーバードの中で 6ページ分の原稿のストーリーを練り、 猛ダッシュで仕事を片づけるという、 限りなく余力ゼロに近い ハードワークウィークであった。 それだけ仕事に追われていても 夜中にCATVで映画をやっていると ついついワインを片手に観てしまう。 で、たまたま 「ある日、欲望の大地で」という かつての日活ロマンポルノを思わせる 題名の映画を放映していて。 この映画がなかなか面白く、 映像や脚本も良かったのだけれど、 主演の シャーリーズ・セロンの 少女時代の役を演じていた ジェニファー・ローレンスという女優が ものすごく印象的で、 何というか 憂いと怒りと諦念を併せ持った目に ころんとやられてしまった。 ネットで調べてみたら 世間はとっくに注目している女優らしく、 この映画に出演したのはまだ17歳の時だったらしい。 やはり忙しい時ほど こういう ころんとやられる出会いが嬉しいもので、 今週は仕事もひと段落みたいだし、 彼女が出演している映画を 片っ端から観る気満開なのである。
テハンノでのライブが終わり、
何だかあたふたとした日が続く。 季節感の喪失は もうずいぶん前からの話だけれど、 にしても 11月に半袖のシャツ一枚で過ごすというのは いったいどういうことであるか。 数日前 ゆみのくしゃみが止まらず なんだろ、と言い合っていたら ニュースで 「寒暖差アレルギー」という 温度の差で鼻炎のような症状が起こる 近ごろの症候群が紹介されていて。 まあ次々と 新しい流行が名付けられて登場するものである。 話はまったく変わるのだけれど 僕は10代の頃、 いっときキャベツばかり食べていた時期があって まあ好きで食べていたわけだけど その頃、キャベツなんて キャベジンの成分である ビタミンUくらいしか栄養のない、 緑黄色野菜などと比べれば下等栄養野菜の扱いで。 ところがここんところ 何だか分からないけれど キャベツや白菜など白っぽいのにも ファイトケミカルなる栄養があること判明し、 えらくもてはやされていたりする。 だから 栄養成分なんで信じてはいけないんである。 ずっと栄養満点なんて言われてたものが とつぜんあっさり じつはそれは毒だぜと指摘される。 その逆もしかり。 おいしいかまずいか、 好きか嫌いか、それだけでいいんである。 誰かが名付けたり、 自信たっぷりに言い切っていることに、 あまり過剰に耳を貸してはいけないよ。 かのダライ・ハルもそういっておる。 ![]()
村上春樹の小説で
いちばん何が好きかと聞かれたら 僕はためらうことなく答えるだろう。 それは 『1Q84』でも『ノルウェーの森』でも 『世界の終わり〜ワンダーランド』でもない。 『神の子どもたちはみな踊る』という短編集である。 だから 村上春樹を読んだことがないという人には この作品を真っ先にすすめて 貸してあげるよ、というのだけれど、 自宅にも仕事場にもこの本が見つからず。 ずっとどこへいったのか探していたら。 キタトモ家にあることが判明して。 それで先週の練習の時に返してもらい、 久しぶりに読み返してみたら、 もうひとつめの話で連れていかれてしまった。 いちばん好きな作品と宣言しておきながら すっかり忘れており、 まったく恥ずかしい話であるのだが、 2000年に発刊されたこの短編集は 「新潮」という雑誌に「地震のあとで」と題して 連載されていたものらしく、 どの作品も あの阪神淡路大震災というものが 物語の肋骨のような存在を担っている。 東北の地震が起きた いろんな意味で転換機となるべき年に ふたたび読み返したということも 無関係ではないかもしれないが、 ひとつひとつの言葉が、物語が、 本当に深い深いところまで入り込んできて、 僕にしたら珍しく、 上等なスコッチを舐めるように ゆっくりゆっくり言葉を味わいながら、 朝の5時くらいまで読みふけってしまった。 村上春樹にしたら この作品集は 構成も言葉もあんまり練られていない。 むしろ乱暴なほどに 粗くデフォルメされた部分も目立つ。 でも 「伝えたいもの」が見えるというか、 小説世界を通じて伝えたいという眼差しと意図が どの短編もすごくはっきりしている。 僕に書評なんてできないし、 こんなところで意見なんて書かないけれど、 何かが起こってしまって もしくは何も起こらなくとも、 もう「もとのかたちには決して戻らない」こと。 「いままでとおなじようには生きていけない」こと。 この短編集をゆるやかに貫いているのは そういう喪失感と諦念の間で ささやかな光に向かって揺れ動く 手回しの8ミリ映写機のような世界観だなと感じた。 もちろん僕の独断ではあるけれど。 で、ネットで検索してみたら なんとこの短編集のタイトルとなっている 『神の子どもたちはみな踊る』という作品が アジアの映画監督によって映画化されるらしい。 僕は「ノルウェーの森」をあえて観ず、 この映画も観たいような観たくないような ちょっと微妙な思いである。 が、とにかく 村上春樹を読んだことがない人は ぜひこの短編集を読んでみてほしい。 いまならもう貸せるし。
いつ誰と会ったとか
何を喋ったとか、 そういう記憶は どんどん物忘れが激しくなっているのだが、 不思議なもので 食べ物に関してはけっこう覚えていて。 あの映画の帰りに何を食べたとか、 どこかへ行った時あれを食べたとか、 店の名前や頼んだメニューも忘れずにいたりする。 さて珍しく前振りなどをしたのには理由がある。 (なってないか?) 昨夜ゆみと観た「極道めし」が 人生で最も美味かった食べ物は何かという映画で。 獄中のひとつの部屋に入れられているメンバーが ひとりずつ順番に いままででいちばん美味しかった食べ物の話をする。 それを聞いて思わずゴクンと生つばを飲んでしまう。 その人数が最も多かったやつ、 つまり最も美味しそうな食べ物の話をしたやつが、 正月のおせちの好きな一品を せしめられるという筋書きの映画なのである。 この映画の原作者は 本ブログにも何度か登場する土山しげる氏で 漫画アクションに連載されている人気漫画である。 ずいぶん前に しげる氏から映画のチラシは送ってもらっていて、 東京では9月23日より公開となっていたのだが、 大阪のミナミの映画館ではさっぱり上映の気配がなく、 この作品の予告編にもちっともお目にかからず、 いったいいつから上映なんだろうと 昨日ネットで調べてみたところ 関西では梅田と京都だけの上映で、 しかもすでに公開されているではないか。 あわてて席を予約し、ゆみと梅田ブルク7へ駆けつけた。 食べ物の漫画を映画にするのは (美味しんぼのような「うんちく」中心ならまだしも) とくにしげる氏の漫画は、ものすごく難しいと思う。 嘘っぽさやあざとさが出てしまったら台無しになる。 いかに食べ物を美味しそうに見せ、 それを美味しそうに食べさせて見せるか、 そこにいかに人生の物語を重ね合わせて見せるか。 そういったところに注目して観たのだが、 いやぁ演出なのか、スタイリストなのか、 誰の功績か分からないが、 ほんとうに出てくる食べ物のどれもが めちゃくちゃ美味しそうで、 全編に食べ物への愛や味わうことの幸福が伝わってきて、 映画を観ながら何度生つばを飲んでしまったことか。 (そういう予感がして観る前に軽く腹ごしらえをしておいた) まったく「かもめ食堂」とえらい違いであった。 感情や個性の描き方がちょいと表層的だとか そういう不満もないことはなかったのであるが、 観ていて食べたくなる。 その一点だけでちっとも映画代が高くない映画だった。 何よりも主人公の恋人役の木村文乃が良くって、 僕は食べ物をテーマとしたVシネマを相当観ていて たいてい可愛い女の子が主人公であったりするのだが、 木村文乃はいっぺんにファンになってしまった。 そういうこともあって、観終わった後、 ついさっき阪神百貨店の地下で 握り寿司といか焼きデラックスを食べたばかりなのに、 どれだけラーメンが食べたくなったことか。 でも映画の後は一杯やらないと収まらないし。 なので、ちょっこし軽く飲んでから 難波の塩ラーメンの名店「小洞天」へ寄るつもりだったのだが、 数ヶ月ぶりに立ち寄った かつての「バルベス」現「Hoshi」でいささか飲みすぎ、 ちょっとおぼつかないちゃり帰行と相成った。 さてこれを読んでこの映画を絶対に観るであろう そことそこのあなた、 観終わった後に、いったい何が食べたくなったか、 今度会ったときにぜひとも聞かせてほしいもんである。 おせちは賭けないけどね。
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