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ちょろちょろっとかじるつもりが、
深みにはまることはそう珍しくない。 僕もそうで。 マルクスやら深沢七郎やら金子光晴やら、 あまり消化の良くないものばかり、 かじったり、かぶれたりしたせいか、 社会の歯車となって働くなんぞ、 もってのほかだ、とマジ真剣に思っていた。 あ、いや、山脈さえも青い10代の頃の話。 高校の時に好きだった女の子に 「鳥取でいっしょに山羊を飼って暮らさへん」などと 真面目な顔で持ちかけたこともある。 自給自足して暮らすことが、 人生の理想であると本気で思っていた。 もちろん彼女にはあっさりと振られた。 自分でもつくづく、 馬鹿で偏狭で藪睨みな青春時代だったと思う。 彼女に振られたショックのせいか、 日本の自称ヒッピー達への幻滅ゆえかは定かでないが、 本気や、真面目や、努力や、根性や、 夢みたいな幻想を抱くことは、 その後の僕の人生から、すっぽりと抜け落ちてしまった。 その挙げ句、 社会のでっかい歯車である企業の 太鼓持ちのような広告の仕事をしているわけである。 いやはやまったく、 恥ずかしい限りをつくし続けているもんだ。 そんな僕だから、 ゆるぎない夢や大志を抱き、 真面目に全力で人生に取り組んでいる人間に会うと、 頭は稲穂のように垂れ下がり、 僕が入れる暗い穴はないものか、と ついつい足元ばかりに目が行ってしまうんである。
by hobodai
| 2005-11-12 11:02
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