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さてさて、トリノである。
競技を見るのと比べると セレモニーは そう熱心に見るほうではないのだが。 それでもまあ開会式。 派手な仕掛けやら 選手のファッションやら、 それなりに見るものがあって。 で、驚いたのは とつぜん壇上に 真っ白な服を着て サングラスをかけたオノ・ヨーコがあらわれ、 ジョン・レノンをひきあいに出しながら 平和のメッセージらしきものを語り始めたこと。 なぜイタリアのトリノで。 オノ・ヨーコが? と妙な違和感を覚えていると 続いて 元ジェネシスの ピーター・ゲイブリエルが 「イマジン」を歌い始めたのだった。 なぜイタリアのトリノで。 ピーター・ゲイブリエルが? と、違和感は増幅するばかりで。 しかもキーが低すぎるせいか 他人の歌なのでスネているせいか、 歌の力がちっとも届いてこない。 歌わせるんなら ご当地の偉大なシンガー、 ファブリッツ・デ・アンドレやろう。 と思ったが アンドレもすでに亡くなっている。 (世界の音楽通K君情報より) ひょっとしてこれ、 2000人を超える報道陣が 大挙して訪れている 世界の経済・武装大国、 アメリカへのご機嫌伺いか、と思っていると。 開幕式の終盤。 やおらメインステージの幕が開くや、 そこに登場したのは かの世界三大テノールのひとり、 ルチアーノ・パバロッティではないか。 フルオーケストラの重厚な演奏をバックに 誰もを圧倒する声で 「誰も寝てはならぬ」を歌い出した。 そうであったか。 ヨーコもレノンもゲイブリエルも、 イタリアの誇る偉大な歌手による 荘厳なフィナーレを引き立てるための いわば「ダシ」であったのか。 アメリカやイギリスに 敬意を表したかのように思わせておいて。 最後の最後で自国の歌の力を さりげなく見せつける、という趣向。 ま、やつらには分からんだろうし、と。 そうか。イタリア、憎いぞ。 にしても。 たしかレノン没後25年のはずである。 「誰も寝てはならぬ」とは、 なんとも意味深に感じたのは僕だけか。 僕の深読みの部分もおおいにあるにせよ、 いかにもイタリアらしいセンスを ちょろっと垣間見た気がした開会式であった。
by hobodai
| 2006-02-11 17:44
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