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先週の金曜日は
珍しく即興音楽を聴きにゆく。 めったにこの手のライブは足を運ばないのだが、 僕のCDで素晴らしい演奏をしてくれた樋野ちゃんが出演、 しかも場所がいつもお世話になっている堀江のフュテュロ、 とくれば行かないわけにはいかないだろう。 最初のステージは ドラムとギターによるインプロ。 ドラムは森岳之さん、 ギターはルイ・リロイ田中さん。 もちろんどちらの演奏も初めて聴く。 お互いに顔も見合わせることなく ひょっとして互いの音も聴いてないよな、 と感じられる不思議な音の展開とうねりが心地よく。 こういう即興演奏を耳にすると 何というか 自由な音楽っていったい何なんだろうと考えてしまう。 驚かされたのは 次に登場した庄子勝治さんのサックスで。 最初の音を耳にした瞬間、 アルバートアイラーを思い浮かべ、 続いて 20代の時に札幌で生演奏を聴いた阿部薫のプレーを連想した。 メロディやら間合いやら言う以前に 発せられる音のひとつひとつがとにかく こちらの心臓をぎゅっとつかむんである。 庄子さんと樋野ちゃんと サックス2本によるインプロも素晴らしかったし ドラムと一緒にやった樋野ちゃんのサックスは とてもソプラノとは思えない 野太くふくらみのある物語風景を見せてくれて。 ほんとに なんだかいっぱいいろんなものを貰ったライブだった。 終わってから 樋野ちゃんや庄子さんといろいろ話し 庄子さんは僕より2歳年下なのに 孫が11人もいることが判明。 しかもこの日は広島からわざわざやってきて 翌日は島根でライブをするんだという。 聞けばドラムの森さんも千葉からクルマで来たのだという。 いやいやフュテュロって、 そんな全国の演奏家が駆けつけるような店だったのか。 黒尾さん、お見逸れしました。
by hobodai
| 2015-08-11 17:19
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